こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

キサさんのイラスト展

久しぶりの上京。外苑前へ。最終日のキサさんのイラスト展へ行く。
その前にこちらも久しぶりのモゲワークショップへ立ち寄る。
都会の人たちの服装が真夏の湘南の人たちのラフな服装とはずいぶん違うことに驚いていたところだったのでモゲさんのクタッとした白いシャツに白いパンツ、柔らかい黒の革のスリッパみたいなかたちのクツを履いたカジュアルな姿をみたらなんだか嬉しくなった。以前書いたようにわたしのことを「サカイ」と呼び捨てにしてくれる貴重な人のひとり。モゲさんに会うと一気に「真面目な生徒(?)」だった20代に戻ってしまう。(もちろんモゲさんもあのときのまんまです)いろんなお話をうかがううちにわたしの考えも少し変わってきたりもした。帰り際、いつものようにモゲに通う人たちの作りかけのクツを見せていただく。時間をかけて苦労して自分のために誰かのために作られているのだということ、作る楽しさがヒシヒシと伝わってくる。すごいことだと思う。
果たしてわたしのクツはそういうものをちゃんと発しているのか?と自問自答する。
モゲさん、ありがとうございました!
その後、キサさんのイラスト展に向かう。(ガラス越しの画像ですみません)
DMをいただいたり書籍をいただいたりはしていたがその原画を拝見するのは初めてだった。独特の色鮮やかさに感動。DMのためのイラストには色指定のチップが貼ってあったりもする。クツを頭にのせた人のイラストのシリーズはあまりにも有名だがやっぱりクツを履いた人のイラストがすごくいいなと思う。だけど一番良かったのは草の上を裸足で歩くイラスト。1966年の初個展のときのものもあり、わたしが生まれた頃にもうこんな風に活動されていたのだと思うとほんとにすごい。
帰りにギャラリー近くのKISSAのショップの前を通ってみた。『近くにきたらぜひ遊びにいらっしゃい』と声をかけていただいたのをいいことにお仕事中にお邪魔させていただいたときのことを思い出す。突然の訪問にもかかわらずにこにこと迎えてくださったキサさん。いくつものやさしい言葉をかけてもらった。そんな思い出はイラストと共に大切に心のなかにしまっておこう。