こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

まちのお豆腐やさん

近所にお豆腐を買いに行く。
大きなスーパーでまとめ買いするのもそれは便利でお得なことだけど車の運転をしないわたしにとって近所の個人商店はやっぱり強い味方だ。腰越に住んでいたときは小さいながらも一応商店街があってそんなに買い物に困ることはなかった。だけど片瀬に引っ越してからは少し不便になった。商店街がないからだ。
でも、小さな食料品店やお肉やさんや酒屋さんなどが細々と商いを続けている。そんなお店をなるべく利用するようにしている。だって、このお店もなくなってしまったら困ってしまうもの。
お肉屋さんでは「合い挽き150グラムください」といえばその場で牛肉と豚肉を合わせて挽いてくれる。発砲スチロールのトレーなんかじゃなくてニセ竹の皮のシートにのせてあとは薄い紙でくるくると包んで輪ゴムでとめておしまい。ここでは「袋いりません」なんて言わなくてもそのまんま渡してくれるのだ。(マイバック基本ってことですけど)エコではないですかー。

古くからやってるお豆腐屋さんがあると近所の人からきいて細い路地をぐるぐるしながら探していたら大豆の匂いが漂ってきてそれをたどって探し当てた創業130年のお豆腐屋さん。いつも絹と木綿の両方を買う。どちらも¥140で特別の値段の特別のものではなく、ふつうにおいしい、ちゃんとしたお豆腐。絹なんかほんとにツルツルのピカピカだ。
何よりもそこで作っているというのがいい。その日のお豆腐を作り終えたお父さんが一服していたり、息子さん風の人が作業しているのをみて当分はお店の存続は大丈夫だと妙に安心したり、おつりを渡してくれる奥さんの濡れた手がひんやり気持ち良かったり。

わたしもそういう靴屋さんだったらいいな。