こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

green toe

昨日、グリーンルームフェスティバルの会場で気になったのは靴屋さんのブース。しっかりパンフレットをもらってきた。ゴールドウインが販売しているグリーン・トゥという靴である。天然の材料とリサイクル素材で作られた靴なのである。『どう靴をつくるのか』はなぜ靴をつくるのかと同じくらいに大事なこととし、靴がつくられるときに、どれだけ環境に負担をかけずに済んだかを表すために製品をgood,better,bestという三つのカテゴリーに分けている。bestは水溶性ノリ、リサイクル素材のシューズボックス、ジュートの靴ひも、竹繊維ライニング、廃タイヤのアウトソール・・・などとエコな素材からつくられているものをさす。このコンセプトは見習いたいなと思う。とにかくたくさんの廃棄物をつくる靴業界。つくるときの廃棄物を減らせたらどんなにいいかと思う。そして『どう靴をつくるのか』ということはすなわち『つくっている人の体に負担をかけていないか』ということにもつながるのだと思う。有機溶剤を吸いつつ、有害な底材の粉塵を肺の中いっぱいに溜め込んで「靴職人は長生きしない」などと言われるのなんてもうごめんだ。

ただ、考えてしまうのはエコな素材、たとえばオーガニックコットンだとかリサイクルペーパーだとかそんなものを材料にするということだけで問題は解決するのか?ということ。大量生産してしまえばなんだか話のつじつまがあわないような気がする。エコロジカルな靴つくりに関して考えられることは他にも直して長く履いてもらうってこともひとつの方法なんだと思う。

色々考えることもあったが、こんな風に大きなイベントのブースにナチュラルな靴が並ぶっていうことは嬉しいことに違いはない。他にもクロックスケイマンのブースもあり、お気に入りの色をみつけてその場でハイヒールから履き替えてる女のコもいたりした。
並んでいるグリーントゥシューズを見て、しかしどっかで見たような気がするなーなんて思っていたら、コレ、うちにありました!この前、相方が気に入ったからと買ってきたジュートのアッパーのスリッポンがまさにグリーントゥシューズだったのでした。カタログをみるとLoafという名前がついており、『ローフィン(のらくら)するために』と書いてあった。まさにその通りのクツ。


よそのクツの話ばかりじゃいけませんよね。
先日苦労していたゴムベルトのサンダルがコレ。
金具を使いたくなくてゴム仕様にしてみました。