こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

チュウシャクシギ

昨日の夜はバドミントンの練習で激しく運動したため、逆に目が冴えて遅くまで起きていた割には今朝は早く目覚めた。あまりにも気持ち良いお天気なので双眼鏡を首からぶらさげて江ノ島へ散歩に行く。
先日いつも眺める岩場にシギ類らしきものの姿を見ていた(双眼鏡がなかったので未確認)のでそれが何だったのかが今週ずっと気になっていたのだ。江ノ島でみられるシギ類といえばキアシシギの可能性が大きいのだが。さていかに?
今朝は波は穏やかで岩場にはたくさんの釣り人の姿やダイバーの姿が・・・。
こんなに人がいては鳥はいないかと思いきや、よくよく見るといましたー!
ちょっと大きめでくちばしの長い鳥。
何だろう・・・?ソリハシシギかなぁ・・・と識別には自信のないこびとく。でも、シギ類を江ノ島でみるのは初めてなので興奮しつつ念入りに双眼鏡を覗く。みつめられているとはつゆ知らず鳥たちはうずくまって日光浴したり、歩き回って長いくちばしで何やらつついていたりする。周りにこんなにたくさんの人がいるのにわたし以外にこの鳥たちに気付くものはいないのだ。肉眼でだって見えるというのに。
うちに帰って『シギ・チドリ類ハンドブック』で調べるとチュウシャクシギであることが判明した。このようにくちばしが長くて下に曲がっているシギの仲間のことを「シャクシギ」という。シャクというのは杓のこと。で、あんまりロマンチックな名付け方ではないけど大きいのが「ダイシャクシギ」で小さいのが「コシャクシギ」、その中間の大きさってことで「チュウシャクシギ」なのである。名前のことはさておき、このチュウシャクシギは業界用語では『旅鳥』ということになっている。つまり南から北へ渡る途中に日本に立ち寄る鳥なのである。だから春と秋にその姿をみかけることができるのである。これから初夏にかけて北極圏に向かうのである。どこから来たかというと赤道付近、オーストラリア、ニュージーランド辺り。すごい長旅である。その長旅の途中、栄養補給したり休息をとる場所のひとつがここ江ノ島のあの岩場ということなのだ。結構すごいことだと思いません?同じ岩の上でこの前はミヤコドリが貝を捕っていたんですよ。今日のチュウシャクシギは多分、カニを捕っていたのだと思う。
奇妙なまでに感動し、ロマンを感じるこびとくなのであった。
(まったく鳥ヲタクですみません・・・)

もちろん散歩のあとはおしごと。
時間かかったけど仕上がりました!
迫力あるクツになったと思います。
あとは木型を抜いて中敷きを入れれば出来上がり。