こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

P!

ベビーシューズご注文のお客さまに申し訳ないことをしてしまった。深く反省しております。
 アルファベットの大文字で赤ちゃんのお名前を入れて差し上げているのだが活字は母音(AIUEO)はそれなりに数があるのだが子音は使う頻度によって数があるものとないものがある。例えば日本人の名前にはあまり出てこないQなんかは1個しかない。今回ご注文いただいたのは「てっぺい」くん。お客さまが希望された表記は「TEPPEI」とPを二つ重ねるものだった。
 で、いざ作る段になってなんと「P」が一個しかないことに気付いた。さぁ、どうする?どこかにもう一個Pがまぎれてないか活字の箱をひっくり返して探してみたがやっぱり一個しかない。たまたまあったのは小文字の「p」。(小文字は特定の文字しかない)仕方ない。この小文字のpを使うかもしくはPを一個だけの「TEPEI」にするかをお客さまに選んでもらうしかない。電話で事情を話す。電話口でご夫婦で相談されていた。とても残念そうだったので本当に申し訳なく思った。赤ちゃんの名前って大切なものだもの。

Pが一個しかないことを最初にご注文を受けたときに気付けば良かったのだ。始めから納得されたうえでのご注文とあとからできませんなんて言われるのは天と地ほどの違いである。本当にごめんなさい。
結局、小文字を使うことになった。やはりPはふたつ重ねた方がいいとのことである。

で、刻印してみたら、怪我の功名というかいいんじゃない?という感じになった。「TEPpEI」となったわけだけどちょっとはずんだポップな感じになったのでは?と思うのだった。そう思うのはわたしだけ?
本日、発送いたします。