こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

1.17

あの大きな地震のあった日のことははっきり覚えている。
神戸で大学生活をおくっていた従姉妹がいたからだ。
その頃は15日が成人式で、ちょうど成人式を迎えていた彼女は式に出るため金沢に帰省しているはずだった。地震のニュースをみたとき、だから彼女は難を逃れているととっさにそう思った。念のためにと金沢の実家に電話してみると成人式のために帰省していたが式が終わるとすぐに神戸に帰ってしまっていたのだという。地震直後に本人から無事を知らせる電話があったきり、音信不通になってしまったというのだ。

叔父は仕事を休み、連絡を試みるが電話は全くつながらない状態だった。わたしも心配でときどき金沢に電話していたがその金沢への電話すらもそのうちつながらないようになってしまった。従姉妹は避難所に行くと言っていたらしいので無事なのだといくら言いきかせても、神戸どころか金沢にだって連絡が取れない状況に不安はつのるばかりだった。

何度目かに電話したとき祖母が電話口に出た。多分、電話がつながったのは18日になってからだったと思う。(あの頃は祖母と電話で会話することが可能だったなぁ。今ではすっかり耳が遠いので電話で話をすることができない。)避難所はあまりに寒いので友人とシェアーしているマンションに戻ったということだった。ライフラインは断たれているが建物は無事だったようだ。それでようやくホッとしたのだった。

その従姉妹が来月結婚することになった。
Mちゃん、オメデトウ
あの日無事で本当に良かった!
あのときのお父さんお母さんの心配した気持ち、忘れたらいかんよ。

さむーい一日。ヒーターの横でくつろぐゆっきん。
寒い日は仕事がはかどります。かなり集中できます。