こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

夫婦箸

穏やかな年末。
相方はサーフィン、こびとくは今年最後のプールへ。
それぞれに過ごす時間が心地いい。

さすがに年末、スポーツクラブは空いていた。いつもこうならいいのにね。
帰りにデパートで新年用にお箸を選ぶ。使っているお箸が古くなったので新調することにしたのだ。

ところで「あた」ってご存知ですか?

親指と人さし指を直角に開き、指先を斜めに結んだ長さを「あた」という。ひとあたは身長の10分の1で使いやすい箸の長さは「1.5あた」なのだ。つまり150センチの人なら22.5センチ、160センチの人なら24センチになる。
さて、もうお分かりですね。使いやすい箸の長さは靴のサイズと似るのです。ね〜、面白いでしょ。これは工業デザイナーの秋岡芳夫さんの講演で知った豆知識。
ところが売り場ではお箸の長さはほとんど21センチと23センチと相場が決まっているようで自分にあったお箸の長さを選ぶことなどできなかった。しかも男性用は黒、女性用は赤と全く決めつけられているようで、シックでいいな〜と思うお箸は男性用でその短いものは女性向けに赤く塗られている。男性用をそのまま短くしたものはないのか?と店員さんにきいても「ないですね〜」と気のない返事がかえってくるだけである。なんか嫌なんですよね。食卓に「アナタ、黒。ワタシ、赤。」とお箸が並ぶのって。歯ブラシも同じで夫用ブルー、妻用ピンクみたいな色分けが嫌で「相方、紫。こびとく、グリーン。」と並べておいたら、なんと彼はずっとグリーンを自分のだと思って使っていたそうで(つまりはグリーンを共用していた・・・)「紛らわしいことすな!」と叱られたこともあります。でもやっぱりピンクは嫌でイエローを使うのがせめてもの抵抗。

今の子供たちってランドセルに好きな色が選べるとききます。女の子だって黒やブルーのランドセルを選ぶ子もいる。ベビーシューズのご注文のときも女の子色(ピンクとか)男の子色にこだわる人は減ってきている気もする。だから色で性別を分けるような古い考え方はやめてもらいたいと思う。
結局、山中塗りのお箸はあきらめて、シンプルな紫檀のお箸の長いのと短いのを買いました。

もう一軒の寄り道は毛糸屋さん。
お正月の暇つぶし用のはずが
いきなりスイッチが入ってしまう
マフラー編んでまーす!