こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

マレー・スペースシューズ

クウネルの特集記事でみつけた『マレー・スペースシューズ』。マレーは創始者の名前でスペースは宇宙の意味ではなく、人によってまるで違う「空間」を意味しているそう。
空間を石膏で型に取り、足にぴったりな靴を一足ずつ手で作るという。
サンフランシスコ北部グインダ村に住むマリーさん(80歳)と息子フランクさん(44歳)の二人によって作られている靴だ。
どんな靴かというと『あきらかに人間の足のかたちをした靴』だ。毎日が夢のように快適で魔法のような靴・・・。

こんな風に雑誌で紹介されてしまったらきっと、郵便局と電話会社、小さな雑貨屋が一軒あるだけのこの村にニッポン人が押し寄せてしまうのではないだろうか。ちょっと心配になった。
「靴を作っている時、何を考えながら作っているのですか?」という質問に答えたフランクさんの言葉にとても共感した。というより全く同じ答えをわたしもする。
「作っている時はその人のことだけを考えている。会って話した時の雰囲気や、目をつむって足を触って感じたことなどを思い出しながら作るんだ」と。
こびとくの場合は作っていないときもその人のこと考えています。

今回のクウネルはムーミンの特集もあるし、大好きな佐藤さとるさんを訪ねていたり、ソックス党の記事や、ラフな革小物を作っている人やら登場していておススメです。