こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

仮釣り

昨日の「三姉妹」の記事についての補足。
右端は「今日つり込む靴」ということだが、もうつり込んであるように見えるのだけど・・というご指摘があったのでご説明したいと思います。
この画像をよく見てください。
ねっ、まだつり込まれてないでしょ。
木型の幅の補正が大きいときなどちょっとつり込み代が足りない気味かなぁというときがあります。それを「カライ」というのですが。(辛いと書くのだと思う)
そんなカライ製甲のときはつり込む前に仮釣りをします。芯を入れて本格的に釣る前にざっくりと木型にかぶせておくのです。数カ所をクギで仮止めしておく。そうすれば本釣りのときに比較的ラクに釣り込めるというわけ。硬い革で甲にシワがでちゃうかな〜というときなんかにも仮釣りしておくことが多いです。
「仮り」とはいうけどあなどるなかれ、ちゃんと革は木型の形を覚えてくれます。

やっぱり革ってホントにおりこうさんな素材だわ。


三姉妹の後ろ姿もすてき〜(つり込みスクイ終了)今日おしでは色々道具の話など