こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

履いている靴・その2

これは全部自分の靴。履いている靴。(左端のはこれからおろす靴だけど)これを見るとおのずとわたしの好みがみえてくる。

毎回、展示会のときにこんな風な履いている靴をもぐり込ませている。ある年は新品の靴だったのが次の年には履かれた靴になり、その次の年にはさらに履き込まれた靴となって並んでいたりする。初めて靴の展示なるものを開催した今から13年前、使い古した靴を並べていると気味悪がる人もいた。そういった態度にこびとくの心はキズつき、誰もわかってくれないとずいぶん落ち込んだときもあった。そんな風だったので新品ばかりを並べることにした時期もあった。
だけどやっぱり履いている靴が好きで履く人の足のカタチや暮らしぶりまで現われているそんな靴をみんなにも見てもらいたくて、徐々にまた使用中のものを並べるようになった。
不思議なことにそんなことを続けるうちに今では「コレが欲しい」と使用中のものを欲しがる人まで出てくるようになった。当り前だけど履き込んでいる分、柔らかくて履きやすいのだ。(でも売りません)

先日、jokerさんがご自身のブログの中で靴展に並んでいた履いている靴についての記事を書いてくださった。とてもうれしく思った。
『誰もわかってくれない、ちっとも理解してもらえない』とイジケて泣いていたこびとくはもういない。

ところで今日おし再開しました。


会期中にこびとくが履いていたブーツ。
これも履いてるとソレが欲しいっていわれます。
新品で飾ってたときは見向きされなかったのに。
そのうち「ぜーんぶ履いてる靴展」やりたいナ。