こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ご近所バードウォッチング

工房の窓を開けるとちょっとした緑が見える。この木々があるお陰で色々な鳥がやってくる。カワラヒワムクドリオナガシジュウカラメジロ、ウグイス、ヒヨドリコゲラなど。どれも都会でよく見られる鳥だけど、仕事をしながら鳥の声に耳を傾けるのも悪くない。

昨日、やけにヒヨドリの声がしているなーと思いながらつり込みをしていたところ、少し前に出掛けた相方から「雀がいるよ」と謎のメールが届く。と思って外に出てみるとマンションの敷地内の植え込みのところで人が集まっている。きいてみるとヒヨドリのヒナ(相方は雀と思ったらしい)が巣から落ちたというのだ。それで親鳥が騒いでいたらしい。巣から落ちたヒナは拾ってはいけないというのが基本ルール。(詳しくはコチラ)親鳥がそばにいる場合はすぐその場から立ち去らねばならない。保護しても結局は死んでしまうし、助かったとしても自然に返すことは難しい。可哀想だけど立ち入ることはできないのである。人間たちがいなくなると親鳥も落ち着いたのか静かになった。仕事場の窓から様子をうかがっていると親鳥は木の実を加えて巣のある辺りの茂みと電線とをいったり来たりしている。あれ〜?これはもしかしたら・・・。
またしばらくしてから窓から外をうかがうと枝に2羽止まっている。
そう、これは若鳥だ!
今日は巣立ちの日だったのだ。多分,落ちたヒナは巣立ちに失敗したのだ。だとしたら親が食べ物を運んで飛び方を教えていればそのうち飛べるようになるかもしれない。
仕事の手を休めてはときどき外を双眼鏡でのぞいていたら、若鳥が3羽に増えていた。でも三羽目は極端に小柄だ。他の2羽が親の後を追って茂みと電線を行ったり来たりしているのにこの子は電線に止まったまま。この子がさっき落ちていた子なのだろうか?
がんばれ!ヒナ鳥!

今朝、見てみると2羽の若鳥は元気だった。でもあの小柄なのはいなくなっている。
ヒヨドリの子育てについて調べてみたら、卵は普通3〜4個産むらしい。ヒナが育っていくと巣はいっぱいいっぱいになるのでヒナが巣から落ちてしまうことはよくあるようだ。巣立ったあとも一週間くらいは親鳥が食べ物を与えたり、野性生活の様々を教えるのだという。
しばらくはボサボサ頭の子供たちの姿をみることができるであろう。