こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ガット張り

やろうやろうと思いつつ、なかなかできなかったガット張り。やっととりかかれました。
ガット張りに使う道具はこんなものニッパや目打ちなど。なんとなく靴つくりの道具にも似ているかも。


まず縦から張ってゆきます。ガットの長さは確かラケットの長さの7本半。スクイ縫いの糸の長さはひとひろ半…こんなところも靴つくりと似ているムード。
TVでは八重山商工と松代の熱戦が繰り広げられている。
頑張れー!八重山

縦糸は手で張り、次に横糸を通してゆきます。
高校時代はこのガット張りに明け暮れる毎日でした。
というのも、バドミントン部のマネージャーだったのです。選手ではなくマネージャー。毎日、練習中に切れるみんなのガットを即効で修復していたのでした。兎にも角にもガット張り…それが青春の思い出であります。

横糸を通し終わったら、この棒でグイグイ締め、緩まないよう目打ちで止めながら張ってゆきます。
あー、なんかこの感じつり込みと似ている。やっぱりガット張りと靴つくりは似ている気がするー。
そしてこういう作業好きだなぁと思う。なぁんだ。高校時代から好きだったんじゃんって思いました。ときどきなんで靴つくりなんだろう?と思うときがあって考え込んでしまうけどこういうヒザの上の仕事、グイグイ力を込める仕事、簡単な道具を使う仕事、原点はここだったのね。高校時代のガット張り。
なんか妙に納得。

ところでこのラケットは高校時代のもの。ラケットの名前は「KAWASAKI Lady's83」エイティスリーってことは1983年のもの!時代を感じます。でもこのラケットにはティーンエイジャーのわたしが詰まっているんだなぁ。
ちなみに最近のラケットはこんな風に手でグイグイ締めて張ると壊れてしまうそうです。軽く繊細に進化したものは機械じゃないと張れないそう。

新しいラケット欲しかったケドもうしばらくはこのラケット使うかな。