こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

捨てないで!の中には

先日の「捨てるな!」の段ボールは正確には『捨てないで!』と書かれていたのだけど、何でも捨てるタイプのわたしが「捨てないで!」と箱に詰めたものは今のわたしからみるとちょっと不思議なものもあった。
そのひとつはエアメール。何通も送ってくれたのは当時イギリス留学中だった高校の先輩。
でも現在では連絡先もわからないくらい疎遠になっているし、顔も覚えていないくらいなのだ。もっと大切な手紙もあったと思うのだけど他には手紙はなくて(つまり全て捨ててしまっている)なぜこの手紙だけが(全部で7,8通はあった)『捨てないで!』ということになったのかなぁと考えてみた。
多分、当時のわたしのまわりには海外から手紙を送ってくれる人などいなくて、恐らく生まれて初めて届いた海外からの手紙だったのだと思う。おおげさな言い方をすれば初めて外国というものに触れた手紙だったのだろう。今みたいに猫も杓子も留学したりする時代ではなかったし、卒業旅行と称して海外に行くのももう少し先の話なのである。まだ見ぬヨーロッパを夢想するこびとく少女だったのであろう・・・。

もうひとつはサンタからの手紙。
明らかに父か母による筆跡なのにそれに気付かずにいた幼少の頃。
それに気付いたのはいつ頃だったのだろう。まだ無邪気だった妹にその秘密を打ち明けたとき妹はかなりショックを受けていた。そんなサンタからの手紙が数年分、封筒に納められていた。

その他かなりの束になって納められていたのは映画のパンフレットとチラシ。大学時代は本当にたくさんの映画を観た。その記念にとってあったものだ。

これらは今のわたしにはさして重要なものではなく、処分してしまってもいいといえばいいのだが、やっぱりそっくりそのまま段ボール箱に戻して封をした。

以上、実家でみつけたタイムカプセルのお話でした。


この季節は冷やして食べる系の和菓子が充実
おみやげに森八の水羊羹を色々買ってみた。
杏仁豆腐みたいな杏子羹がおいしい。
クコの実入りの杏子のピューレが涼やか。