こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ドイツボックス

ドイツボックスカーフという名の最高級革と呼ばれる革で作っている。さすがお高い革だけあってキメが細かい。普通のカーフだと薄手で柔らかだったりするのだけどこれは厚みもあって硬め。切り口は思い切り真っ白のクロムなめしである。

こびとくのカーフ嫌いはもう有名ですね。ドイツボックスも好きになれそうにない。いい革なんだとは思うのだけど、使いたい履きたいとは思わないんだなー。

やっぱり普段の靴にはキップかステアが似合いでしょう。
バブルの頃は「いくらかかってもかまわないから」と最高級の靴を作ってくれ!みたいなお客さまもいらっしゃったりもしたけど、そういう方はこびとのくつや向きではないですよね。やっぱり。

オンナはすぐ好きか嫌いで判断する・・・なんて言われるけど、いいのです。好きか嫌いのどっちかしかないでしょう。
だから爬虫類ではつくりません。