こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

植物なめしの革

靴の見本市に出向いたのは随分久しぶりだった。
いつからかこんな風な見本市に並んだ靴には興味がなくなっていた。今回は「ロハス」という言葉のブームとともに盛り上がってきている植物なめしの革に興味があったのではるばる池袋まで出掛けたのだ。そんな植物なめしの革で作った「ロハスな靴」についてはクツクツ通信で書くことにするとしよう。
こびとくがまず向かったのはVERA PELLE ITALIANA CONCIATA AL VEGETALE(イタリア植物なめし本革組合)のブースである。お昼どきだったからか最終日だったからなのか閑散としていた。革のサンプルをみていると係の女性が話しかけてきた。「Can you speak english?」もちろん「No! Japanese only」である。がっかりした様子の彼女。それでもさらに英語で話しかけてきた。どうもカタログが欲しいかときいているようだ。そうだここはイタリアのブース、ならばと「イタリア語で話してください」と言ってみた。急にゴキゲンになる彼女。おー、こんなところで忘れかけたイタリア語が役に立った。聞き取りに関してはこびとく、英語よりイタリア語の方が得意(?)なのだ。名刺を渡せばカタログをくれるというので名刺を差し出した。するとカタログにタンナーの電話やFAX番号やEメールアドレスが記載されてるので興味があれば問い合わせてみろと言われた(と思う)。しかし、多分わたしのような個人で靴つくりをしている者には取り引きは無理だろうなぁと思って「小口なんだよ」と言ってみたつもりだけど「問題ない」と言われた。(問題あるでしょう・・・)細かい話はわたしの語学では無理なので「Grazie!」と有り難くカタログを頂戴した。厚さ10センチくらいもある立派なカタログでずっしりと重いのを「Prego!」と渡されたのはいいけれど、案の定、袋などには入れてはくれず、そのままカタログを抱えてその場を立ち去るこびとくであった・・・。
ciao!とか言われてるし。

やっぱり今後を考えるとまじめに語学を勉強した方がいいなぁ。せっかくかじったのだからイタリア語ももう少し生かしたいし、とにかく英語はできないと恥かもなぁ。しかし、通訳くらいつけてくださいよと言いたいのだけどね。ほんとはもう少し詳しくききたかった。
それと名刺には英語での表示しとかないとなぁ・・・。
海外企業ブースでは中国はもちろんのことバングラデシュポルトガル、ドイツ、オランダとかもあり今後ますます語学は重要となりそう。

でも少しだけイタリア語が通じてなんだかうれしかったです。うふふ。