こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

花森安治と暮らしの手帖展

敬愛する方から届いたお葉書で『きっとあなたのお気に召すと思います』とすすめられた花森安治と暮らしの手帖展に出掛けてきた。場所は世田谷文学館
暮らしの手帖の表紙のイラストも文中のカットも新聞広告もタイトル文字もそして記事もみんな編集長の花森氏ひとりによるものだったと知り驚いた。本当に手作りの雑誌だったのだ。
暮らしの手帖といえば「商品テスト」なのだがこれも一切広告を掲載しないということでどこからもプレッシャーを与えられす、厳しくテストしていたことを初めて知った。最近の雑誌はどれも取材記事かと思っているとスポンサー広告なことが多く、そういうものの寄せ集めでできあがっており、結局都合よく仕掛けられたものばかりで全然おもしろくなくてほとんど雑誌の類いは買わなくなってしまっていたわたし。暮らしの手帖はこんなにも主義主張があったのねと感心してしまった。
まぁ、そんなこ難しいことは抜きにしてもイラストもとってもいいのでぜひおすすめの展覧会です。9日までです。まだ間に合いますよ。そして世田谷文学館のお庭も素敵だし、なんだかのんびりできます。次回は「ヘルマン・ヘッセ展」なんだとか。いい企画展ばかりやっているようです。鎌倉文学館もそんな感じだといいのだけどなぁとつい思ってしまうのでした。
そしてこのモノクロ、手描き、レイアウトのバリエーションといえばまさにクツクツ通信ではないですか!我がクツクツと暮らしの手帖に共通点をみつけてうれしくなりました。

そのあと浅草へ材料の仕入れに向かった。いつもブログを読んでくださっているという革屋さんはこびとくの顔を見るなり「ミルキィベージュ!」と言って明るい色の革をいっぱい出してくださった。(ありがとうございます!)なのにわたしったら何を血迷ったか全然違うテイストの革を購入。せっかく用意してくださったのにスイマセン。気が変わってしまったのです。なぜなら花森さんの記事で『流行色だけが色ではない』というのが印象的だったから。影響されやすい体質なのでした。
浅草での仕入れの様子についてはまた明日詳しく。

花森さんのポストカード買いました。
この展覧会を教えてくださった方にお礼状出そうと思います。