こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

モゲワークショップ

さて、先日の上京のもうひとつの目的、モゲワークショップの訪問についてです。
北青山に移転されたワークショップにようやく行くことができました。(そのときのことはモゲさんのブログにも書かれています→
これが2回目の移転なのだけど工房の雰囲気はずっと同じ空気。わたしが通いつめた明治通り沿いのモゲワークショップのときと基本形は変わらないのだった。特に明るく全体を照らしだす蛍光灯の明かりではなく大事なところにだけスポットを当てる電球の光、それが17年前も今もそのままなのであった。まず最初に案内されるのは作りかけの250人の250足のクツ。神宮前の工房に伺ったときもそうだった。機械や設備の紹介ではなくいつも最初に作りかけのクツを見せていただくのだ。
『はじめて作った人のクツだよ』とか言いながらテンポよく次から次へと見せてくださるのだ。そしてわたしは楽しみながら愛情込めて作られたクツにいつも圧倒されてしまうのだ。
色々なヒントももらってしまった。うふふ・・・。
「おにぎりが握れればクツは作れる」とみんなに説明されているというモゲさん。(うーん、もうちょっと難しいかも・・・とは思ったりはするのだけど)その言葉どおりみんなで共有できる技術でなければならないと、パターンメイキングもクツつくりの工程もものすごく工夫されている。

モゲワークショップで雇われない技術を手にした人たちは次々と独立して工房を持ち始めている。わたしの頃は続ける人より辞める人の方が多くてそれは寂しい状況だったのだけど今はなんだか安心して見ていられるという感じ。とはいえ悩みは多いのだと思うケド・・・。そしてわたしも傍観者でいてはダメなんだけどね。皆さん!一緒にがんばろうねっ!
わたしは「こびとく」としてどう生きるか考えてみます!!!

帰りに表参道ヒルズ詣で。
人多かったよ〜