こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

合成底を縫う

靴つくり仲間の皆さん、合成底のダシ縫いを手縫いしたことありますか?
わたしはありませんでした。合成のときは機械縫いでした。だからハンドソーンウエルテッドと呼ばず、グッドイヤーウエルト製法と呼んでいました。
なぜか雑誌などでもハンドソーンといえば革底を縫っており合成底についてはあまり語られていません。なので手縫いするのも革と変わらないんじゃないかと思っていました。

しかし、昨日初めて縫ってみてその大変さに驚きました。
合成ゴムの中に針をグーと通し込むの大変でした。右と左から針を刺しそれを引くのにかなり指先の力がいります。指ぬきみたいなものが必要なんでしょうか?
とりあえず素手でやっていたので途中でバテてきてしまいました。どうしようもないときはペンチでひっぱりました。
初めてだったからなのか、それともこびとくがどんくさいだけなのか?革を縫うときの倍以上の時間がかかってしまいました。なんと終わったのは夜10時・・・。予定では7時には終わらせるつもりだったのに・・・。

でも苦労しても手縫いにはいい点があります。まず、その靴に一番あったピッチで縫えること。
そしてその靴にあったコバの出方にできること。ステッチ屋さんにお願いするとその辺はおまかせ(なるべく細かく縫って、くらいのリクエストはできるけど)なので職人さんのクセが出てしまったりします。だから自分で手縫いすると自分の思い通りにできるわけ。ただし自在に縫える腕があればの話ですけどねっ。そして比べるとわかるのだけど手縫い独特の感じがでること。

しかし、これだけの時間がかかってしまうのは問題ありすぎ。
皆さんはどうですか?革と合成どっちが大変ですか?



時間はかかったけど心乱れず平常心で縫えマシタ
今日おしもダシ縫いの話を
今朝は筋肉痛です