こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

織ネーム

今日は見事に雪
午前中に靴の仕上げをして発送。そのあとは久しぶりにのんびりしています。

ちょっと織ネームについてのお話を。
中敷きにはna・na(ナァナ)という織ネームが付いている。以前は『こびとのくつや』という文字をプリントしていたのだけど、放送禁止用語でもあるということでやっぱりこれはマズイなと思って、メンズの靴にはna・no(ナァノ)レディスの靴にはna・naという名前をつけた。イタリア語で「こびと」という意味である。
この名前を中敷きに入れるにあたって、箔押しにするか織ネームにするか迷った。
織ネームは主に日本の靴に使われていて、『安っぽい』とか『格好わるい』という風に言う人もいたのだけど、実際、箔押しよりコストがかからず(安っぽいのではなくホントに安い)、色んな色が使えるということもあって織ネームを採用した。

付けるときは接着剤だと表面に滲みてきてしまうので両面テープで中敷きに貼る。普通は織ネーム自体に両面テープが始めからついているものだけど、ここでもコスト削減のためノリなしで作ってもらって、テープはその都度自分で貼ることにした。
細かく節約しておりマス。

織ネームを採用したのにはもうひとつ理由が。
郷里石川県は織物が盛んな土地で、実は織ネームの産地でもある。
そして義弟の実家は織ネーム工場なのである。親戚のよしみで発注させていただいたのだった。本日発送の靴は実家のお母さん、つまり妹のお姑さんの靴なのでありました。
自分ちで作った織ネームの付いた靴を見るのってどんな気分なんだろうなぁ〜?
義弟の話だと織り機は旧式でデジタル化されていないんだそうだ。

みんな〜、織ネーム、カッコ悪いって言うなー

積もりましたね。子供たちは大喜びみたい
こびとくもちょっぴりワクワク