こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

紅色づくし

今回の展示スペースの和室は壁が紅色というところがとても印象的。昨年の12月にギャラリー探しに金沢を訪れ、あちこち見てまわったとき、ここ晴組さんの紅色の壁に一目惚れ。ひがしのお茶屋さんはみんなお座敷の壁はこの色なんだそう。
冬の空はグレーで何事においても地味なイメージの金沢ですが、加賀友禅九谷焼きの鮮やかさや美しい和菓子の文化などここぞというときは「きばる」のが北陸人。お嫁さんがくぐる花嫁のれん(友禅)も派手なものが多いもの。そういうきらびやかな一面もある金沢。いつも鎌倉と比べてしまうのだけど同じ古い町でも武士の町鎌倉は実直な感じがする。それに対して金沢は「前田のお殿様」の城下町。

もちろん栄えた時代の違いはあるけれど、NHK大河ドラマでいうと「利家とまつ」と「義経」の違いでしょうか?お祭りも金沢の「百万石まつり」では大名行列が市内を練り歩くのに対して、鎌倉は馬の上から矢を射る流鏑馬とか勇ましいものが多い。
鎌倉と金沢両方を比較するとおもしろいのである。そしてこの両方の土地で靴展をやってみておもしろいなぁと思ったこともいっぱいあった。まず、金沢の人は歩かない。車で移動する人が大半。それなのに靴底が雪ですべるかどうかをものすごく気にするのだ。「だってあんまり歩かないのでしょ?」ときくと駐車場の地面が雪や融雪装置の水でぐじょぐじょだというのだ。
全く困ったものですね。冬の間は革靴を履くのがもったいないという話も多々耳にした。そういえばわたしも学生時代は春が来るまでゴム長でした・・・。
そういうこともあってか、今回のオーダーは革底の靴が一足もなかったのでアル。こびとくも敢えておすすめしなかった。だって「弁当忘れてもカサ忘れるな」ですもんねぇ。

なんだか話がそれてしまいました。
この壁の紅色が上手くみなさんに伝えられたら良いのだけど・・・。そしてそのお部屋の様子が明日3日の朝7時40分頃(だというウワサ)日テレのズームインスーパーで放映される予定。金沢ひがし散策特集です。

あと小ネタは今日おしの方にもUPしたのでそちらもどうぞ。