こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

ワイルドスミス絵本美術館

せっかく伊豆高原まで行くのだからとホテルにチェックインする前に念願のワイルドスミス絵本美術館に立ち寄った。エリック・カールさんとともに大好きな絵本作家のひとりのワイルドスミス氏。不透明な画材のガッシュを使っていながらどこまでも透明なきれいな色あいの絵の大ファンなのである。「おかねもちとくつやさん」というくつやさんが出てくる絵本の絵を描いた人でもある。

絵本の中に描かれている動物たちがみんなとっても愛らしい。特に鳥がすごくいいのだ。バードウォッチャーとしてはウレシイ限り。ちょうど開催されていた企画展が「ことり展」でかなり見入ってしまった。美術館の中にはあちらこちらにワイルドスミスさんのメッセージがあるのだが、その中に「これだ」とハートをわしづかみにされた一文があったので紹介します。常に一人きりで創作活動を行なう彼のことを「孤独だ」と言われることに対しての彼の考え。『孤独ではなくて、自分自身の中で人生を送るということなのです。深い自己表現や創造は孤独の中でしか成し得ないものだと思い ます。心を落ち着かせ、自分のアイデアを引き出し、それを一つにまとめて表現する。その ためには孤独になる必要があります。また自分が何をしたいか見極めるにも孤独が必要です。』どうですか?わたしはこれだ!と思いました。すぐに「ひきこもり」とか言われ てしまうけどそうではなくて自分の人生を生きるということ。どうしたらいいかわからない と他人に相談する人はきっと創作活動には向いていないんだな。ものつくりびとの答えは常 に自分の中にあるのです。そのことをズバリと言ってのけた言葉なのでした。

「おかねもちとくつやさん」については今日おしでもどうぞ。