こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

本と映画

みをつくし料理帖10巻

少し前になりますがみをつくし料理帖(全10巻)読了しました! 全部おもしろかった。登場人物が皆、思いやり合っていて温かいのもいいし、もちろん料理で運命を切り開いていくのもいいし。ストーリーがうまーく繋がって最後に野江ちゃんを身請けするところまで…

みをつくし料理帖

高田郁・八朔の雪―みをつくし料理帖 読了。 なんでもっと早く読まなかったのか!!高田郁さんには『銀二貫』という名作もありますがみをつくし料理帖シリーズも同じ流れの作品群。連作だけにこっち先に読まなきゃダメでしょ。 『銀二貫』同様泣きました。 ス…

火曜日のたのしみ

大河ドラマ『真田丸』を毎週楽しみにしています。 これまで大河ドラマをちゃん続けてと観たことはなかった。 官兵衛も花燃ゆ(大沢たかおさんが出ていたというのに!)も途中で挫折。 だいたい真田丸は人の名前だと思っていたし、大阪夏の陣とか冬の陣とかき…

海街diaryで金沢弁

海街diary6巻読了! すずちゃんの亡くなったお母さんの実家が金沢なので四姉妹の金沢訪問からお話が始まります。 ここで出てくる金沢弁が驚くほど完璧! "ちゃべちゃべと"って久しぶりにきいた。懐かしい。"あるげんぞいや"みたいな遠回りな言葉も。 めっち…

あん

ドリアン助川著『あん』読了。約2時間半くらいで一気読み。 とても読みやすくて、全ての情景が目に浮かび、沁み入る。 徳江さんと千太郎さんの手紙のやりとりもとてもいい。 あんを煮る音までも聞こえてきそう。 いつもなら映画と原作の両方を楽しむわけです…

先生と迷い猫

予告映像で下田がロケ地!と一発でわかり、ならば観なきゃと思っていた『先生と迷い猫』。 元校長先生イッセー尾形さん、亡き妻もたいまさこさん。そしてよく家に遊びに来ていた猫ミイ。 そのミイがある日を境にいなくなってしまう。猫を探す校長先生。下田…

わたしに会うまでの1600キロ

PCT(パシフィッククレストトレイル)を女性が単独であるく映画ときき、絶対観なきゃ!と思いました。 原題は「Wild」でまたまた邦題がちょっといただけないな・・・と思った『わたしに会うまでの1600キロ』。 でも映画の内容はそのタイトルまんま。 母親を…

海街diary

漫画の方を四巻まで(全六巻)読んだところで海街diaryを観に行きました。 四姉妹の家はどこにあるんだろうと思っていたらやっぱり極楽寺。 絵になる鎌倉らしい風情って、もはや極楽寺くらいしかないのかもしれない。 赤い橋やみんなに愛されてるお堂、切り通…

晴耕雨読

最近読んだ山ガール的登山小説。 著者の北村薫氏、女性だと思ったら男性(しかもおじさん)だったので驚き。 なんとなく似た二冊だけど山女日記の方がサクサク読めた。 寝る前にベッドの中で読むのでどちらも数ページでバサッ 読後の感想を書けるほど記憶に…

父の書棚より

実家の書棚には古い図鑑がいっぱい わたしの図鑑好きは父譲りなのが明白です 生物の図鑑に混じって、山関連のものを発見! 「高山の花」「山とお花畑」 紀行文 深田久弥とあります 百名山の人ですよね? 父が山登りをした話はほとんどきいたことはなかったけ…

駆け込んでみました

『駆込み女と駆出し男』を観たら東慶寺に行ってみたくなりましたので いつもの朝ランコースを少し伸ばして・・・ その昔、こんな風にここを駆け上がった女性たちのことを思いつつ 縁切り寺として有名ですが花の寺としても名高い ハナショウブ(見頃) 八重の…

深夜食堂

さて映画の話が続きます。 絶対観たいなーと思っていた『深夜食堂』。 原作コミックは知らなかったけどドラマの方は観ました。 小林薫さんのファンなので・・・♥ 映画化されるなら絶対です。 「できるものならなんでも作るよ」の言葉にキューン。 おせっかい…

滝を見にいく

紙型、製甲、底付けを分業じゃなくて、全てひとりでやっているのですが"ダシ縫い"だけステッチ屋さんにお願いしています。(自分で縫うときもあるけど)実はこれまでに取引をしていたステッチ屋さんは次々と廃業が続き、そのたびに別のステッチ屋さんを紹介…

蜩ノ記

なかなか観に行けないうちにそろそろ上映も終了になりそうということで慌てて観に行って来ました。 三連休で劇場入り口は混んでいたけどこの映画はガラガラでした(あんまりヒットしてない?) あらすじその他はこちらで→映画・蜩ノ記公式サイト 2年前に原作…

ラストラン

角野栄子さんの『ラスト ラン』読了。 タイトルからマラソンの話なのかと思ったら全く違いました。 「残された人生でやっておきたいこと」 七十四歳のイコさんの場合それは、バイクツーリングだった。 目的地は五歳で死別した母の生家。 東京から岡山まで、…

昨夜のカレー、明日のパン

名作ドラマ「すいか」ファンなら必読の一冊。 脚本家夫妻"木皿泉"さんの初の連作小説。 七年前、二十五歳という若さであっけなく亡くなってしまった一樹。 結婚からたった二年で遺されてしまったテツコと、一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフ。 ふたりの日常…

銀二貫

なんとなく観始めたドラマでした→銀二貫 大阪の商人の心意気がよかった。林遣都くんも出てたし。 感動のあまり毎回泣きました。(林遣都くんは泣きの演技がうまいです) あまりにいいので「原作、原作!!」と読み始めました。ちょうどドラマの第五話放送が…

くつやのねこ

遠方に住む友人が絵本を送ってくれました 添えられた手紙には追悼の気持ちをこめてと。 お話は「ながぐつをはいたねこ」をアレンジしたものだそうで、さっぱり売れない靴屋がでてきます。 靴屋の店主に代わって活躍するねこ。(どこかにこういう靴屋あったよ…

小さいおうち

少し前に観た映画『小さいおうち』のことを。 女中役の黒木華さん、こんな昭和顔な女優さんがいたんだなぁ・・と思っていたらベルリンで女優賞を受賞しましたね。 この映画の中では彼女が断然光ってます。当然の受賞。 小説の中のタキさんの方が家事の達人で…

猫侍

公開初日に『猫侍』を観に行きました (画像は「笑っていいとも」と「PON」出演中のもの) 白にゃん玉乃丞役はあなご、さくら、大人さくらの三匹が演じてますが 同じ白にゃんでもやっぱ全然違うんだよなぁ・・・ ゆっきんはタテに耳がピンと立ってるもの 横…

大軍師黒田官兵衛

桜田晋也『大軍師 黒田官兵衛』を読了。 映画『清須会議』では脇役だった官兵衛が今年の大河ドラマでは主役ということで、しばらくぶりに大河ドラマを観ています。その前にお勉強をと官兵衛に関する小説を読んでみました。 ちなみに大河ドラマは小説を原作に…

清須会議

『清須会議』観て来ました。 前作「ステキな金縛り」のときはガラッガラの劇場でしたが今回は大入り。 (ステキな金縛りの方が面白いのにな〜) 清須会議ってほんとにあった会議だったとは知りませんでした。 もっと日本史を真面目に勉強してれば良かった・…

man man zou

中島京子さんの『のろのろ歩け』を読む。 表表紙には『のろのろ歩け』とあり、裏表紙には『慢慢走 man man zou』とある。 中国では別れ際のあいさつに『ザイチェン(see you agein)』というのと『マンマンゾウ(take care)』が使われるらしい。勘定を終えた…

夫婦善哉

『夫婦善哉 完全版』読了。 ここのところ眠くて眠くてなかなか読み進められず・・やっとです。 少し前にNHKでドラマでやっていて、柳吉役が森山未來さん、蝶子役が尾野真千子さん。この二人が夫婦なのはしっくりこなかったけど、オノマチさんがすごく良かっ…

白い花と鳥たちの祈り

『白い花と鳥たちの祈り』読了。 中1のあさぎは母の再婚と私立中学への入学を機に新しい町に越してきた。 新しい家族にも新しい学校にも馴染めない彼女の心の拠り所は、郵便局員の中村さん。 中村さんのにこっという笑顔を見るために郵便局に通うあさぎ。 一…

鎌倉広町の森はかくて守られた

通称「広町の森」は鎌倉南西部にある約60ヘクタールの丘陵地。 その森を守る運動25年の軌跡が『鎌倉広町の森はかくて守られた』という一冊にまとめられている。 守る会の活動のことは知っていたし、数年間は年会費を払い会員となっていた。ホタルを観る会に…

ハーブ&ドロシー

『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』を観て来ました。 郵便局員と図書館司書の夫婦、ハーブ&ドロシー。ふたりはドロシーのお給料で生活し、ハーブのお給料で好きなアートを買い集めました。やがて、それらは世界でも屈指なコレクションとなり、アメ…

海の見える街

畑野智美さんの『海の見える街』読了。 市立図書館、児童館で働く20〜30代の男女4人の物語。 4人それぞれの描写がとてもいい。 中編の連作集だけど、独立しつつ、ちゃんとつながってい読みやすい。 マメルリハ(インコ)を飼っている草食系男子の本田くん。 …

言の葉の庭

『言の葉の庭』を観て来ました。 全くのノーマークの映画だったのですがお客様に「靴職人になりたい高校生がでてくるんですよ」と教えていただき俄然興味が! 予告編の中にはしっかり釣り込みのシーンもありました。これは観なくては!と出かけたのでした。 …

何者

朝井リョウ『何者』を読む。 『桐島、部活やめるってよ』を先に読んで、おもしろいっていうより上手いなぁと思っていた若き作家さん。今度は就活小説です。イマドキの就活がよくわかる。 わたしたちのときにはなかったエントリーシート。ESって略されてて、…