こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

本と映画

ピンポン

ずっと観たいと思っていた映画をようやく観られました。 先日BSで放映されていた『ピンポン』 わたしは2002年公開当時はあまり注目していなかった。 でもあとになってこの映画のロケ地が近所であることを知って興味を持った。 こちら江ノ島近辺は数えきれな…

岸辺のヤービ

最近読んだおすすめの一冊。 梨木香歩さんの『岸辺のヤービ 』です。 好きなシーンがてんこ盛り。 サニークリフ・フリー・スクールの教師のわたし(ウタドリさん)は休みの日に灯心草の群生するマッドガイドウォーターの岸辺で本を読むのが好き。 冷やしたレ…

つつんでひらいて

少し前に『私のちいさなお葬式』を観に行ったときにチラシを見つけて知りました。 装幀家・菊池信義氏のドキュメンタリー映画『つつんで、ひらいて』 これは絶対に見逃せないわ!(しかも映画のパンフレットは菊池氏の装幀) まずは予告動画もぜひ観てくださ…

なんもしなかった話

『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』を読む。 「レンタルなんもしない人」というサービスを始めます。 一人で入りにくい店、ゲームの人数あわせ、花見の場所とりなど、ただ一人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください。 国分寺駅から…

六月の雪

乃南アサ著『六月の雪』読了。 装釘(大久保明子)も装画(杉山巧)もとても良くて見返しの布目の赤い紙も鮮やかな美しい本。 祖母と二人暮らしをしていた未來。仕事の契約が終了し明日から無職になるという日に祖母が階段から落ちて骨折。 入院した祖母を元…

フリーソロ

クライミングのドキュメンタリー映画『フリーソロ』を観に行く。 上映しているところが少なくてハードル高かったけど観たい気持ちの方が強くて朝7時前の電車に乗って出かけた。 なんでもっといろんな劇場で上映しないの?って思うくらい素晴らしいドキュメ…

天気の子

やっと観に行けました。 どうしても『君の名は』と比べられてしまう『天気の子』。 わたしはどっちがいいとかどうでも良くて、ストーリーとかそんなことより100%の晴れ女の陽菜ちゃんの命と引き換えに毎日雨の日々になってしまって、物語のラストではこの3年…

日日是好日

映画を観てからちょっと時間が経ってしまったが『日日是好日』読了。 やはりじんわりと良いのである。手元に置いて何かにつけて読み返したい一冊。 あ、ダメ、覚えちゃ! 先生にぴしゃりと止められた。 そうやって頭で覚えちゃダメなの。稽古は一回でも多く…

マイ・ブックショップ

鵠沼のシネコヤさんでかかっていた『マイ・ブックショップ』を観に行く。 おそらく、いまだに人生フルーツは満員だろうけどマイブックショップの方は夜の回だったからか観客は3人。わたしの理想とするシチュエーションでした。(20人くらいでいっぱいになる…

海獣の子供

ボヘミアンラプソティーを夫婦で何度も観たりしていたらいつの間にかシネマポイントが貯まっていたようで無料で一本観られるということで(でもポイントは今月末で消失)慌てて物色した中から『海獣の子供』を選びました。予備知識も何もなく映画館に向かい…

ツバキ文具店

遅ればせながら『ツバキ文具店』を読了。 小川糸さんの作品はいくつか読んでいますが、のめり込めず、それほど好きな作家さんではありませんでした。でもNHKのドラマ『ツバキ文具店』は全回視聴!舞台が鎌倉ということもあり、アトリエkikaさんが劇中のカフ…

あんとモリと日日是好日

なんとか諸々納まって、仕事場の掃除も終わったのでぜんざいを煮ました。小豆の香りを嗅ぎながら、鍋をのぞいていたら映画『あん』のことを思い出した。 原作を読んだときに徳江さんは樹木希林さんと重なって、どら春の店長さんは永瀬さんしか浮かばなくて、…

一路

少し前の話ですがNHKで数年前の時代劇ドラマの再放送をしていまして主役の俳優さんがなかなかいいなぁと思ったので続けて観ようと思ったのに結局2話くらいしか観られなかった『一路』。 なので小説の方を読んでみました。 <br /> <br /> 一路(…

勝手にふるえてろ

『勝手にふるえてろ』観ました。 直後に原作も読みました。 えとうよしか 24歳 10月生まれ B型 ←やっぱそうなのか・・^^;) 雪国生まれ ひとりっこ 彼氏なし 絶滅した動物が好き 中学のときから10年間ずっとイチが好き。同期のニに最近告られた。 ザッツ ビュ…

すれ違いのダイアリーズ

初めてかもしれない?タイ映画を観ました。別の映画を観に行ったときに予告が流れて、これは観なきゃ!って思った。『すれ違いのダイアリーズ』です。原題は『キットゥンウィッタヤー』学校が恋しい、懐かしいという意味だそうで日本で最初に公開されたとき…

銀河鉄道の父

第158回直木賞受賞『銀河鉄道の父 』を読む。 いいタイトルの本だと思った。 宮沢賢治の父、政次郎が主人公。政次郎から見た賢治の一生が綴られている。 ずっと前に緒形直人さんが宮沢賢治を演じた映画『わが心の銀河鉄道』を観たのだけどいまいち賢治のこと…

羊と鋼の森

久しぶりにいい小説と出会ったのでそれについて書きます。 宮下奈都さんの『羊と鋼の森』。 帯には”村上春樹のドライさと湿り気。小川洋子の明るさと不穏。二人の先行作家の魅力を併せ持った作品”とあった。確かにそういう印象もあり。 美しい文章が綴られて…

今年観たナンバー1かな(人生フルーツ)

先日鎌倉ではチケットは全日ソールドアウトで断念。 やっと観に行けました。評判はきいていたものの、自分は住まいにはこだわらないタイプだし、ていねいな暮らしもしていないしとスルーしていたことが悔やまれます。もっと早く観に行けばよかった。 修一さ…

出世花&長女たち

『みをつくし料理帖』の高田郁氏のデビュー作『出世花』とその完結編『蓮花の契り』を続けて読了。 『出世花』が世に出たあと、7年の月日ののちやっと完結編が出たそうだ。その間に『みをつくし料理帖』が10巻出版されている。そんなことも知らなかったので…

20分で日本百低山

40パーセント治りが早くなる!ということでこれまで20回以上せっせと超音波通院。 超音波治療の時間は20分。ただ座ってじっとしているだけなので読書の時間に当てました。 毎回ページを開いていたのは小林泰彦氏の『日本百低山』 『山と渓谷』に「低山徘徊」…

びりっかすの神さま

岡田淳著『びりっかすの神さまを一気読み。 思った通りおもしろーい! 挿絵も岡田淳氏です。 転校生の始(はじめ)。 ひとに負けないように仕事して、ひとりで走って走ってとつぜんつんのめって倒れたお父さん。お葬式のあとお母さんから『ひとに勝つことが…

靴屋のタスケさん

『靴屋のタスケさん』読了。『魔女の宅急便』の角野栄子さんの著書。 一九四二年、初夏ー と物語は始まる。それって昭和何年だっけ?と思ってしまった。 平成はもう数えられなくて年号じゃなくて西暦での表示にしてくれー!って思っているくせに昭和は年号の…

父の詫び状

向田邦子著 『父の詫び状 』を読む。 おそらく向田邦子氏のエッセイを読むのは初めて。 文庫版の解説は沢木耕太郎氏。 冒頭のエッセイのタイトルが『父の詫び状』で「つい先だっての夜更けに伊勢海老一匹の到来物があった」の一文で始まる。グイグイと引き込…

氷壁読了、ミヤマとは・・・?

井上靖『氷壁』を読み終える。後半も地図を広げながら読んだ。 とにかく第十章を繰り返し読んだ。 魚津、人生最後の登山となった裏穂高登攀。 ルートはこの通り。7/12 滝の多い滝谷へ入り、まずは雄滝から登攀開始。10:40雄滝、12:00ナメリ滝、14:20頃からガ…

氷壁

今日も雨。 晴耕雨読といこう。 井上靖『氷壁』を半分くらい読み終える。 昭和30年代のストーリーである。 魚津と小坂の二人の登山家は年末年始を利用して前穂高東壁登攀を計画する。 登攀途中でザイルが切れ、小坂は滑落死することとなる。 ストーリーや小…

かりんとう侍

中島要『かりんとう侍』読了。 ペリー来航、安政地震があった幕末が舞台。 旗本の次男坊、雄征はお酒は飲まず、甘党。高級な和菓子よりかりんとうが好き。「ささや」のかりんとうを心より愛している。 優柔不断で押しが弱く、いいところといえば二枚目なとこ…

MERU

『君の名は。』を観たらポイントが貯まったので立て続けに『MERU』を観る。 ある意味『君の名は。』より良かったです。 昨年、邦画洋画両方のエベレストの映画観たけどそのどちらとも全く違う!! ほぼ垂直な氷の壁を登ってる。テントはそこに宙吊り。 こう…

君の名は。

相当な遅ればせながらですが『君の名は。』を観ました。 まわりにはすでに複数回鑑賞している人も何人かいて今さらこびとくが語るようなことは何もないのですがとりあえずごめんなさい!と謝っておきます。 まずはタイトル"君の名は"というところでどうして…

ナオミとカナコ

久々の一気読みでした。 以前テレビで放映されていたのを観ていました。 親友のカナコのDV夫をナオミとカナコが共謀して殺してしまうストーリー。 ドラマではあっけなく殺しちゃったのでその展開にびっくりしてつい毎週観てしまいました。 で、ナオミとカナ…

丹沢夜話

10月の探鳥会のときに見た『天狗ブナ』どうして天狗ブナと呼ばれているのかなぁと調べてみたら天狗さんことドイツ人のハンス・シュトルテ氏のお気に入りのブナだったそうで著書の『続々丹沢夜話』に登場するとのことで興味を持ち、読んでみた。 続々というだ…