こびとく日誌

クツをつくりながら考えたこと。晴耕雨読な日々のこと。

本と映画

銀河鉄道の父

第158回直木賞受賞『銀河鉄道の父 』を読む。 いいタイトルの本だと思った。 宮沢賢治の父、政次郎が主人公。政次郎から見た賢治の一生が綴られている。 ずっと前に緒形直人さんが宮沢賢治を演じた映画『わが心の銀河鉄道』を観たのだけどいまいち賢治のこと…

羊と鋼の森

久しぶりにいい小説と出会ったのでそれについて書きます。 宮下奈都さんの『羊と鋼の森』。 帯には”村上春樹のドライさと湿り気。小川洋子の明るさと不穏。二人の先行作家の魅力を併せ持った作品”とあった。確かにそういう印象もあり。 美しい文章が綴られて…

今年観たナンバー1かな(人生フルーツ)

先日鎌倉ではチケットは全日ソールドアウトで断念。 やっと観に行けました。評判はきいていたものの、自分は住まいにはこだわらないタイプだし、ていねいな暮らしもしていないしとスルーしていたことが悔やまれます。もっと早く観に行けばよかった。 修一さ…

出世花&長女たち

『みをつくし料理帖』の高田郁氏のデビュー作『出世花』とその完結編『蓮花の契り』を続けて読了。 『出世花』が世に出たあと、7年の月日ののちやっと完結編が出たそうだ。その間に『みをつくし料理帖』が10巻出版されている。そんなことも知らなかったので…

20分で日本百低山

40パーセント治りが早くなる!ということでこれまで20回以上せっせと超音波通院。 超音波治療の時間は20分。ただ座ってじっとしているだけなので読書の時間に当てました。 毎回ページを開いていたのは小林泰彦氏の『日本百低山』 『山と渓谷』に「低山徘徊」…

びりっかすの神さま

岡田淳著『びりっかすの神さまを一気読み。 思った通りおもしろーい! 挿絵も岡田淳氏です。 転校生の始(はじめ)。 ひとに負けないように仕事して、ひとりで走って走ってとつぜんつんのめって倒れたお父さん。お葬式のあとお母さんから『ひとに勝つことが…

靴屋のタスケさん

『靴屋のタスケさん』読了。『魔女の宅急便』の角野栄子さんの著書。 一九四二年、初夏ー と物語は始まる。それって昭和何年だっけ?と思ってしまった。 平成はもう数えられなくて年号じゃなくて西暦での表示にしてくれー!って思っているくせに昭和は年号の…

父の詫び状

向田邦子著 『父の詫び状 』を読む。 おそらく向田邦子氏のエッセイを読むのは初めて。 文庫版の解説は沢木耕太郎氏。 冒頭のエッセイのタイトルが『父の詫び状』で「つい先だっての夜更けに伊勢海老一匹の到来物があった」の一文で始まる。グイグイと引き込…

氷壁読了、ミヤマとは・・・?

井上靖『氷壁』を読み終える。後半も地図を広げながら読んだ。 とにかく第十章を繰り返し読んだ。 魚津、人生最後の登山となった裏穂高登攀。 ルートはこの通り。7/12 滝の多い滝谷へ入り、まずは雄滝から登攀開始。10:40雄滝、12:00ナメリ滝、14:20頃からガ…

氷壁

今日も雨。 晴耕雨読といこう。 井上靖『氷壁』を半分くらい読み終える。 昭和30年代のストーリーである。 魚津と小坂の二人の登山家は年末年始を利用して前穂高東壁登攀を計画する。 登攀途中でザイルが切れ、小坂は滑落死することとなる。 ストーリーや小…

かりんとう侍

中島要『かりんとう侍』読了。 ペリー来航、安政地震があった幕末が舞台。 旗本の次男坊、雄征はお酒は飲まず、甘党。高級な和菓子よりかりんとうが好き。「ささや」のかりんとうを心より愛している。 優柔不断で押しが弱く、いいところといえば二枚目なとこ…

MERU

『君の名は。』を観たらポイントが貯まったので立て続けに『MERU』を観る。 ある意味『君の名は。』より良かったです。 昨年、邦画洋画両方のエベレストの映画観たけどそのどちらとも全く違う!! ほぼ垂直な氷の壁を登ってる。テントはそこに宙吊り。 こう…

君の名は。

相当な遅ればせながらですが『君の名は。』を観ました。 まわりにはすでに複数回鑑賞している人も何人かいて今さらこびとくが語るようなことは何もないのですがとりあえずごめんなさい!と謝っておきます。 まずはタイトル"君の名は"というところでどうして…

ナオミとカナコ

久々の一気読みでした。 以前テレビで放映されていたのを観ていました。 親友のカナコのDV夫をナオミとカナコが共謀して殺してしまうストーリー。 ドラマではあっけなく殺しちゃったのでその展開にびっくりしてつい毎週観てしまいました。 で、ナオミとカナ…

丹沢夜話

10月の探鳥会のときに見た『天狗ブナ』どうして天狗ブナと呼ばれているのかなぁと調べてみたら天狗さんことドイツ人のハンス・シュトルテ氏のお気に入りのブナだったそうで著書の『続々丹沢夜話』に登場するとのことで興味を持ち、読んでみた。 続々というだ…

みをつくし料理帖10巻

少し前になりますがみをつくし料理帖(全10巻)読了しました! 全部おもしろかった。登場人物が皆、思いやり合っていて温かいのもいいし、もちろん料理で運命を切り開いていくのもいいし。ストーリーがうまーく繋がって最後に野江ちゃんを身請けするところまで…

みをつくし料理帖

高田郁・八朔の雪―みをつくし料理帖 読了。 なんでもっと早く読まなかったのか!!高田郁さんには『銀二貫』という名作もありますがみをつくし料理帖シリーズも同じ流れの作品群。連作だけにこっち先に読まなきゃダメでしょ。 『銀二貫』同様泣きました。 ス…

火曜日のたのしみ

大河ドラマ『真田丸』を毎週楽しみにしています。 これまで大河ドラマをちゃん続けてと観たことはなかった。 官兵衛も花燃ゆ(大沢たかおさんが出ていたというのに!)も途中で挫折。 だいたい真田丸は人の名前だと思っていたし、大阪夏の陣とか冬の陣とかき…

海街diaryで金沢弁

海街diary6巻読了! すずちゃんの亡くなったお母さんの実家が金沢なので四姉妹の金沢訪問からお話が始まります。 ここで出てくる金沢弁が驚くほど完璧! "ちゃべちゃべと"って久しぶりにきいた。懐かしい。"あるげんぞいや"みたいな遠回りな言葉も。 めっち…

あん

ドリアン助川著『あん』読了。約2時間半くらいで一気読み。 とても読みやすくて、全ての情景が目に浮かび、沁み入る。 徳江さんと千太郎さんの手紙のやりとりもとてもいい。 あんを煮る音までも聞こえてきそう。 いつもなら映画と原作の両方を楽しむわけです…

先生と迷い猫

予告映像で下田がロケ地!と一発でわかり、ならば観なきゃと思っていた『先生と迷い猫』。 元校長先生イッセー尾形さん、亡き妻もたいまさこさん。そしてよく家に遊びに来ていた猫ミイ。 そのミイがある日を境にいなくなってしまう。猫を探す校長先生。下田…

わたしに会うまでの1600キロ

PCT(パシフィッククレストトレイル)を女性が単独であるく映画ときき、絶対観なきゃ!と思いました。 原題は「Wild」でまたまた邦題がちょっといただけないな・・・と思った『わたしに会うまでの1600キロ』。 でも映画の内容はそのタイトルまんま。 母親を…

海街diary

漫画の方を四巻まで(全六巻)読んだところで海街diaryを観に行きました。 四姉妹の家はどこにあるんだろうと思っていたらやっぱり極楽寺。 絵になる鎌倉らしい風情って、もはや極楽寺くらいしかないのかもしれない。 赤い橋やみんなに愛されてるお堂、切り通…

晴耕雨読

最近読んだ山ガール的登山小説。 著者の北村薫氏、女性だと思ったら男性(しかもおじさん)だったので驚き。 なんとなく似た二冊だけど山女日記の方がサクサク読めた。 寝る前にベッドの中で読むのでどちらも数ページでバサッ 読後の感想を書けるほど記憶に…

父の書棚より

実家の書棚には古い図鑑がいっぱい わたしの図鑑好きは父譲りなのが明白です 生物の図鑑に混じって、山関連のものを発見! 「高山の花」「山とお花畑」 紀行文 深田久弥とあります 百名山の人ですよね? 父が山登りをした話はほとんどきいたことはなかったけ…

駆け込んでみました

『駆込み女と駆出し男』を観たら東慶寺に行ってみたくなりましたので いつもの朝ランコースを少し伸ばして・・・ その昔、こんな風にここを駆け上がった女性たちのことを思いつつ 縁切り寺として有名ですが花の寺としても名高い ハナショウブ(見頃) 八重の…

深夜食堂

さて映画の話が続きます。 絶対観たいなーと思っていた『深夜食堂』。 原作コミックは知らなかったけどドラマの方は観ました。 小林薫さんのファンなので・・・♥ 映画化されるなら絶対です。 「できるものならなんでも作るよ」の言葉にキューン。 おせっかい…

滝を見にいく

紙型、製甲、底付けを分業じゃなくて、全てひとりでやっているのですが"ダシ縫い"だけステッチ屋さんにお願いしています。(自分で縫うときもあるけど)実はこれまでに取引をしていたステッチ屋さんは次々と廃業が続き、そのたびに別のステッチ屋さんを紹介…

蜩ノ記

なかなか観に行けないうちにそろそろ上映も終了になりそうということで慌てて観に行って来ました。 三連休で劇場入り口は混んでいたけどこの映画はガラガラでした(あんまりヒットしてない?) あらすじその他はこちらで→映画・蜩ノ記公式サイト 2年前に原作…

ラストラン

角野栄子さんの『ラスト ラン』読了。 タイトルからマラソンの話なのかと思ったら全く違いました。 「残された人生でやっておきたいこと」 七十四歳のイコさんの場合それは、バイクツーリングだった。 目的地は五歳で死別した母の生家。 東京から岡山まで、…