コロナ禍での開催とあって今回はスタートまでもいくつもの関門を乗り越えることとなる。
前日泊、受付と装備品チェックは御殿場時乃栖にて。
最初の関門は抗原検査。ここで陽性が出たら全てがパァ。(大丈夫でした!)
2週間前からの体調チェックシートと誓約書と運転免許証を受付で提示して装備品チェックに進む。
装備品チェックのときに再びチェックシートと誓約書を提出するのだけど、さっきまで手に持っていたはずなのに見当たらない。床にも落ちていない。
神隠し!!!???
なんで数メートルの間に消えるのか?
さっきまであったと訴えてもスタッフの方は苦笑いするだけ。
装備品の入ったカゴを全部さらってようやく一番下にあるのを発見した。ホッ。
スタートは翌日の夕方なのに前日に泊まらなくてはいけないのがなんとも言えないが、スタートが早朝ではないのでずいぶん気楽。
同宿仲間はご近所ランナーやっちゃんと、はてブロ仲間のチャーリーさん。
チャーリーさんとは感動の初対面でした。リアルで会うのは初めてだけど数年来、ブログやSNS上でやりとりしてるから初めての感じが全くしなかったけど。
お部屋は広くて窓からは一面の緑。癒された。(この日の夜は大雨に)
木金土日と夕飯や家事のことも一切考えなくてもいいんだ〜💕
夕食はホテルのレストランでカニ湯葉丼と鰤の照り焼き定食。おいしかったし、こういう胃に優しい系のものを食べたかったので満足。朝食もおいしかった。
なんせスタートまでたっぷり時間あるので翌日お昼までのんびり。
チェックアウト11時、スタート地点に向かうバスが13時半。待合室で知り合いと会ったり、床にシート敷いて寝たり。昼ごはんはホテルのベーカリーで買ったパンを齧る。
スタート地点は2018年と同じ草原の家のところ。広々として気持ちいいけど雨だとどうなるんだろうね?
それぞれのウェーブごとにセレモニーあってカウントダウン。15分ごとだからここでも相当待ち時間あり。後半ウェーブになるとトイレも並ばないし、他のレースでも取り入れて欲しい。
ウェーブはITRAのパフォーマンスポイント順ということで速いランナー順。
2000人近い参加者だけど同じウェーブの500人弱でレースをおこなってる感じになるのかな。
第4ウェーブだと変にかっ飛ばす人もいないし、無理な追い越しもないし、みんな荷物はでっかいし、女子多め。
でもこれから100マイル走るというペースじゃなかった。みんな速すぎ!
最後尾からスタートした鏑木さんには30分ほどのところで抜かれた。
送電線の下は一列でほとんど歩いた。そのくらいで良かった。
富士宮エイドに着く前にライト点灯。
天子登山口に向かうトレイルはやはりドロドロで登山口からはコース変更になった迂回路へ。
途中でのカエルの合唱がすごかった。
麓エイドまでは歩いたり走ったり。富士宮焼きそばのことだけ考えて進む。
麓エイドにin。この食べ切りサイズが嬉しかった!
2個食べてもいいって言われて感涙。
第4ウェーブだから売り切れ覚悟だったのだ。
サポーターエリアで食べる。今回なんとわたしにはサポートがついていた。
熟女練仲間のマキさんがお友達のサポートついでにわたしもサポートしてくれるとのことで「タイミングがあえば」ってことだったけど結局、麓、精進湖、ハイランド、きららと4か所でお世話になった。
思い返すとワガママ言い放題だった気がするけど・・甘えさせてもらいました。
エイドまで行けば待っていてくれる人がいるっていうのが一番支えになるのよね。
よく「ゴールで待ってる」とは言うけど100マイルの場合はゴールはあまりに遠すぎて。
麓エイドまでは天使山地を通過してないから楽なはずなのにそんなことは全くなくてすでに疲労困憊。その先を考えると気が滅入るばかりだけど竜ヶ岳は登らないコースになったから本栖エイドまでは行けるでしょと自分に言い聞かせ出発。
本栖エイドは建物が使えず屋外で寒かった。ベンチに座ったけど冷えてくるので長居はせずに身延まんじゅう貰って裏山へ。ここからの急登が大変。2018年は夜が明けていたのでそれほど辛くなかったけど、今回は苦手の深夜の時間帯で辛かった。
パノラマ台で美しい半月と夜富士。
いつもなら午後10時〜5時までは寝ている時間なのでこの時間帯に動くのがそもそも辛い。
この時間帯に何かを食べるというのもできない。
それなのに急登を登らなくてはいけない現実。布団で寝たい、うちに帰りたいと何度も思う。
レースのときは毎回、夜パートは登っているときにムカムカしてきて吐きそうになる。吐きそうになるだけで何も出ないのだけど波のように寄せては返す吐き気。
お腹の調子も悪くなる。すごいゴロゴロ鳴る。でもこれもトイレ入っても出ないんだなぁ。
普段がとても快調なだけにこういう不調にものすごく弱い自分。
この吐き気とお腹の現象の原因を絶対に解明してやる!と切実に思う。
そう思うことで前に進んだ。
進んだがどっかで寝ないともう無理だなとも思った。
まだ夜明け前の樹海の中、午前4時15分、最初に鳴き始めた鳥はヤブサメだった。
もう少しで精進湖エイド。仮眠しよう。
つづく。